ジェフベックのこと。

毎日毎日ジェフベックのことを考えまくっているのに、それをちゃんと記録として残しておかないのはもったいないなと思い立ちまして、ジェフベックのことしか書かないブログを作りました。 頻繁に更新すると思います。

ジョン・ボン・ジョヴィとジェフベック in レコーディングスタジオ

ジェフベックは1990年にジョン・ボン・ジョヴィさんのソロアルバム「Blaze Of Glory」に全面的に参加しています。11曲中7曲に参加。

 

この時期のベックさんはオリジナルアルバムを10年間出していない時期。それに加えてギタープレイの円熟期でもあるので、この時期の音源というのはかなりベックファンにとっては高ポイントだということは以下の記事でも触れました。


この90年のジョン・ボン・ジョヴィさんのソロアルバム「Blaze Of Glory」のレコーディングセッションの映像が少し残っています。その様子をボンジョビさんのインタビューとともにチラ見せさせるダイジェストがこちら。


まず最初にベックがソロを弾いていてそれが既にかなり素晴らしい。
その後ボンジョビさんが指示を出した後に指示通りの緩やかなソロをその場でサラッと弾くのですが、それを見たボンジョビさんの顔がほころぶ瞬間が最高です!


この「Bang A Drum」という楽曲のギターソロ収録のスタジオ動画ですが、実はもっと長いバージョンが残っています。これも一部なのですが今YOUTUBEに上がっているものだと最長でしょうか。しょっぱなのテイクから素晴らしいです。
(何故か動画名に「Studio Rehearsal in Japan!」って書いてありますがたぶん嘘です。)

 こんな風に同じ曲のソロのテイクを何本も聴き比べられることはめったにないので、とても興味深い。

というか、ジェフベックのギターの音は、やっぱり録りの瞬間からもうこの音なんですよね。MIXで何か処理をしてるとかそういう様子はまったくなく。
そこにも改めて感動できる動画だと思います。

 

このアルバムの発売は90年なのでギターショップ直後ですが、サーフグリーンのストラトや独特のTシャツファッションがあまりにもギターショップ感あるので、もしかしたらレコーディングは同時期にしていたのかもしれませんね。

 

どっかのテレビ番組でWHERE WERE YOU。

最近YOUTUBEに投稿されたのですが、どこかの国のテレビ番組で「WHERE WERE YOU」を演奏しているジェフベックの動画です。
これが意外とすごく良くて!!

というわけで、まずはどうぞ。

「WHERE WERE YOU」は89年の発表以来、ライブのハイライトになっている名曲です。
この曲を演奏するときのジェフベックの右手は、ピッキングをしつつボリュームノブを回しアームで音程を変化させてメロディを紡いでいます。そこから生まれる絶妙なトーンやなめらかな音程変化は、ストラトキャスターという楽器の可能性をどこまでも感じさせてくれます。

 

実際にライブで見ると、あまりの緊張感と美しさに息を飲むのですが、音源で聞くとサラッと聞いてしまいがち。その点この映像は生々しくて最高です。ベックがどうやって弾いてるのかすべて見えます。

これまでにも二回ほどオフィシャルの映像作品でリリースされてはいる当曲ですが、大きなライブ会場のPAを通した音やトラックダウンで手間をかけて加工した音ではなく、小さなTVスタジオでのアンプの音が直に聞こえる感じはかなり新鮮です。
実際にライブで見たりブートで聞いている雰囲気にすごく近い。。。!これよこれ。

 

時々映る観客のワクワクしてる表情とか、演奏後の司会者のリアクションも良いです。でも、この曲は目の前で実際に演奏してるところを目の当たりにするとこうなっちゃうんですよ。。。
 

この映像、ここ二年ぐらいだとは思うのですが、残念ながら調べてみても詳しい時期とか番組名とかはわからず。。(着てる服や髪型から今年かなー??とか思ったのですがもし分かる方がいらっしゃったら教えて下さいませ。)

 

あと同じユーザーの方がもう一つ上げてくださっていたのですが、おそらく同じ番組の違うシーンがこちら。

ビグスビーのビブラートユニット付きのレスポールでロックンロールリリックを楽しそうに弾くベック先生。
これもすごくいいですね。こういうフレーズを弾いたら本当に音色が完璧すぎて50年代にタイムスリップしたみたいな気分になります。。。


ジェフベックがエレキギターを弾いた瞬間に空気まで変わってしまう。そんな2曲の動画でした。


てかいい番組だなーこれ。本当に詳細知りたいのでご存じの方は是非教えて下さい。



2012年のイタリアの地震復興イベント。(イタリアとジェフベック)

2012年5月にイタリア北部エミリアで発生したイタリア北部地震。その災害の復興支援ライブが同年9月22日に行われジェフベックがZuccheroやElisa、Fiorella Mannoiaといったイタリアのミュージシャンと一緒にライブをしています。
Zuccheroさんとは以前から音源やライブで共演したりしていますので、その繋がりでお呼ばれしたのかなと思います。

 

あまりイタリア以外では知られてないイベントだと思うのですが、これがなかなかに良いプレイをしています。
曲も当然聞き慣れた普段のレパートリー曲ではないし、ここ最近のジェフベックに多いソウルフル女性ボーカル曲でもないので、凄く新鮮。

ステージ自体すごく広くて豪華だし、撮影やスモークなどの舞台演出も気合が入っています。
復興イベントということもあってか演者、観客ともに凄く情熱的。でも、イタリアのお国柄ってのもあるのかも。これは凄く良い!!
その熱気にジェフベックがうまく乗せられてる感じすらあります。


で、実はこの日のライブ、CDDVD化されています。これがすごいボリュームで4CD+2DVD!イタリア人の気合を感じます。。
当然、他の出演者もイタリアのアーティストばかりであまり馴染みがないのですが、この映像を見てしまうとちょっと他の人のライブも見たくなります。

てゆか、この内容量で2500円は安いな~~~。

 

ちなみに、こちらは2007年に亡くなった3大テノールの一人パヴァロッティ(Luciano Pavarotti)さんの追悼ライブ。一曲は一人で、もう一曲はズッケロさんと。
こちらもかなり熱の入った名演ですね。

パヴァロッティさん存命時には彼のアルバム「Ti Adoro」に参加しています。
2010年発売のベック本人のアルバム「Emotion&Commotion」でもプッチーニの歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」をカバーしたりもしています。今から考えるとあの曲をあのタイミングでカバーしたのもパヴァロッティ追悼の意味があったのでしょうね。

いわゆるシャイで神経質なジェフベックのイメージとイタリアのラテンな感じが一瞬結びつきにくいのですが、00年代に入ってからのジェフベックは確実にイタリアのオペラに傾倒していたのだろうなと思います。

 

   

BLUE NOTE JAZZ FESTIVAL in Japanの映像。

(09/30追記)


先日、9/27に行われた横浜赤レンガ倉庫前広場での「BLUE NOTE JAZZ FESTIVAL in Japan」。そこでのジェフベックのライブ映像が幾つか既にYOUTUBEにあがっています。
当然オーディエンスショットで断片的ですが、見つけたものを貼っておきます。

 

 まずは89年からほぼセットリストの常連の「Big Block」。

 

同じ方がもう一つ上げてくださってますね。
こちらも代表曲「哀しみの恋人達(Cause We've Ended As Lovers)」です。

今回、悲しみの恋人達のエンディングから迷信に繋げるためにエンディングのアレンジが普段のアレンジから変化しています。
Zeppで見た時は一瞬構成間違えたのかな?と思ったんですが。)

 

 

こちらはアンコールのDanny Boy。これが野外で見れたのは羨ましい。。。!

 

あとこちらはちょろっと会場外からの撮影ですが。
というか、会場外からもこれぐらい見えていたし音も聞こえたってことですよね。。。やはり行くべきだったー!

最後の動画でアナウンスや周りの方の声が入ったりしています。ベックせんせーの海外のオーディエンスショットを見てると特に珍しいことではないのですが、 野外会場のジェフベックの音と一緒に日本語のアナウンスや雑踏が聞こえる動画というのは初めてですね。
すごく新鮮でした。

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昨日の大阪公演がかなり良かったと聞いています。
見に行かれた方お疲れ様でした。羨ましい限りです。

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(追記
本日A Day In The Lifeの動画も上がってたのでそれも追記しておきます。
確かにかなりまったりムードなのは否めないかなー。

テリー・ボジオとジェフベックin武道館の映像。(ほんとかよ)の巻。

ジェフベックが一番ギンギンだった頃。それは89年。

プレイに一切迷いはなく、すさまじいタイミング、謎の変態フレージングが息もつかせぬスピードで展開されるこの頃のライブは本当に聞いていて全く飽きないです。

この頃一緒にプレイしていたヤバドラマーテリー・ボジオさんの影響もあるでしょうが、この2人の異常なコンビネーションの良さは常軌を逸しています。

今に繋がる指弾きとアームコントロールによるニュアンス表現もほぼ完成され、しかし以前までのスピード感も併せ持っている、89年から00年あたりのジェフベックはそういう一番ハイブリッドな時期と言えます。

 

そんな時期のジェフベックのライブをステージ裏、しかもテリーボジオの裏からとらえた貴重な映像がこちらです。ジェフベックの突っ込むようなタイミングのリフプレイに一枚岩のように張り付いてフィルを叩くボジオから目が離せません。

動画では91年の武道館って書いてあるし、開幕のナレーションでもメガネのお兄さんがそう言っているんですが、めっちゃ怪しい。
(そもそも91年にジェフベックは来日していません!そしてこのメンバーでライブをやっていません!嘘つくんじゃねえ!)

動画を最後まで見るとラストの一曲でスティーブ・ルカサーとニールショーン、そしてもう一人ボーカルが出てきて一緒にGoing Downをやるんですよね。これではっきりするのですが、これは1989年8月12日の横浜アリーナです。武道館ですら無い。。。ww

 

というわけでメンバーは以下のとおり。

  • G.Jeff Beck
  • Key.Tony Hymas 
  • Ds.Terry Bozzio
  • G.Steve Lukather(ゲスト)
  • Neal Schon(ゲスト)
  • Vo.John Waite(ゲスト)

てか、アンコール前の楽屋でルカサーがおどけてるショットとかレアだな~。
あとジェフベックが盛り上がりすぎてギター置いてぴょんぴょんジャンプしてたりする。これは珍しい!

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あ、同じ時期の数少ない出回っているプロショットであるテレビ出演の映像も置いておきますね。やっぱりテレビだからというのもあって緊張してて弾き辛そうですが、後半のテンションの高さはやはりさすが。

 

あと、一応スティービーレイボーンとGoingDownやってる映像がプロショットとして残っているんですが、なぜかワンカメだし限りなくブートレグに近いやつです。



あと、この年のアルバム「GUITAR SHOP」発売の際のBBCのインタビュー番組の動画があるのですが、このジェフベックが車の倉庫で楽しそうに車いじっててめちゃくちゃかわいいです!!服もマシ!(このカッコでライブやったりPV出たりしてくれよ。。。)

インタビューの途中で色々過去の活動が映像で挿入されるのですが、ミック・ジャガーのアルバムに参加した時のPVがすごくいいなー。あと、マルコム・マクラーレン(!)のアルバムに参加した時のPVが流れてたり。そのへんもまた今度改めて紹介記事を書きます。

 

 

 

てか、89年の横アリとか絶対プロショット残ってるでしょー。まじで発売してくれよ。。。って全世界のジェフベックファンはずっと思ってる。

そして、昨日の横浜赤レンガ倉庫のライブのあとでテリーボジオさんのtwitterではベック&ボジオの仲良さそうなツーショットの写真が上がっていました。
これはホクホクしますね!!!



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あ、本日9/28(月)に渋谷喫茶スマイルでジェフベック飲み会というのをやりますよ!BGMにジェフベック関連のあれやこれやだけで楽しく飲もうと思います。映像も流せたら流そうかなー。
普通に「久々ににじろう(このブログの著者です)と飲みたい〜!」って方も気軽に来てください。ライブの無いイベントなのでゆったり飲めるかと!19時から終電ぐらいまで!

開場の喫茶SMILEについて解説しておきますと、DJやライブイベントがよく行われているバーで、お酒とフードがそんなに高くない値段で提供されています。ハイボール550円、ビール600円、ハヤシライス500円etc...

9/28も大阪ではベックのライブがやってるんですよね。大阪でライブ見てる方々のツイートとかをチラ見しつつ飲むのもアリかと!
本日の横浜赤レンガ倉庫に見に行かれる方の本人の口から直接聞けるレポも楽しみにしています。ぜひみなさん遊びに来てください。

19:00OPEN チャージ500円+ドリンク

渋谷で「ジェフベック飲み会」というのをします。

Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPANで野外のジェフベックを堪能してこられた皆様、本当に羨ましい限りです。お疲れ様でした。

自分もかなりtwitterでリアルタイムで様子を追っていたのですが、ジェフベックって検索窓に入力してみると明らかに普段と違うたくさんの人が同時にジェフベックについて書いてるっていう状況。こんなことはtwitter史上少なくとも日本では初めての出来事だったと思うんですよね。

twitterの方にも書いたのですが、多分今日はここ25年間で一番不特定多数の若い女子がジェフベックの音を聞いた日だと思います。日本で。

 

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で、本題なのですがちょうどそういうタイミングで、明日9/28(月)に渋谷喫茶スマイルでジェフベック飲み会というのをやりますよ!BGMにジェフベック関連のあれやこれやだけで楽しく飲もうと思います。映像も流せたら流そうかなー。
普通に「久々ににじろう(このブログの著者です)と飲みたい〜!」って方も気軽に来てください。ライブの無いイベントなのでゆったり飲めるかと!19時から終電ぐらいまで!

開場の喫茶SMILEについて解説しておきますと、DJやライブイベントがよく行われているバーで、お酒とフードがそんなに高くない値段で提供されています。ハイボール550円、ビール600円、ハヤシライス500円etc...

9/28も大阪ではベックのライブがやってるんですよね。大阪でライブ見てる方々のツイートとかをチラ見しつつ飲むのもアリかと!
本日の横浜赤レンガ倉庫に見に行かれる方の本人の口から直接聞けるレポも楽しみにしています。ぜひみなさん遊びに来てください。

19:00OPEN チャージ500円+ドリンク

DonovanのBarabajagal

(あ、来日公演と全く関係ない記事ですみません)

第一期ジェフベックグループ(以下JBG)が参加してるDonovanの「Barabajagal」って曲があります。ベックファンの間では初期のセッションワークとして抑えておくべき作品の一つかと思います。

当時のJBGとドノバンをミッキー・モストというプロデューサーが共通して手掛けていたため実現したレコーディングセッションです。
Donovanの持ってるブリテッシュフォーク、サイケフォークなおしゃれな雰囲気と、当時のJBGの持つラウド感がマッチしたかなりイケてるトラックです。

メンバーは以下かなー??

  • Donovan – guitar, harmonica, vocals
  • Jeff Beck – guitar
  • John Paul Jones - bass
  • Aynsley Dunbar – drums
  • Lesley Duncan - backing vocals
  • Nicky Hopkins – keyboards
  • Rod Stewart – backing vocals
  • Ronnie Wood – guitar

原曲の段階でかなり素晴らしいのですが、昨年YOUTUBEに各楽器パートのバランスを誰かがミックスしなおしたラウドなバージョンがアップされてて、それがとにかくかっこいいのです。

2分以降ぐらいのベックのふらふらしたソロがちゃんとラウドに聞こえててすごく新鮮。最後の方はロッドスチュワート?のシャウトもいい感じに聞こえますね。

こういうリミックスであのアルバム全体聞きたいな~~ってめっちゃ思います。

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余談ですが、実はこの曲のイントロのギターですが、ハイポジという日本のユニットの97年の「HOUSE」という後期渋谷系まっただ中のアルバムの中でサンプリングされて使われています。三曲目「だいじょうぶマイフレンド」という曲のブレイク部分ですが、唐突に登場するそのギターの音色に魅了されておりました。
しかし当時は今のように特にジェフベックに興味があるわけでもありませんでした。なのでよもやそれがジェフベックのギターだとは全く気付かず(普通にハイポジのギターの近藤さんが弾いていると思っていた)、10年後にベック先生目当てでこのドノバンのアルバムを買い一曲目の最初に出てきた音がまさにその音だった時には、なんとも言えない運命を感じたものでした。

ああいうアルバムにジェフベックの音っていうのがサンプリングされても全然違和感がないというのは、意外とみんな知らないんですよね。

 

   



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明後日の9/28(月)に渋谷喫茶スマイルでジェフベック飲み会というのをやりますよー! BGMにジェフベック関連のあれやこれやだけで楽しく飲もうと思います。映像も流せたら流そうかな。
普通にひさびさにじろうと飲みたい〜!って方も気軽に来てください。たぶんライブは無いイベントなのでゆったり飲めるかと!19時から終電ぐらいまで!

9/28はちょうど大阪でベック先生がライブやってるんですよね。大阪でライブ見てる方々のツイートとかをチラ見しつつ飲むのもアリかと!
明日の横浜赤レンガ倉庫に見に行かれる方の本人の口から直接聞けるレポも楽しみにしています。ぜひみなさん遊びに来てください。