ジェフベックのこと。

毎日毎日ジェフベックのことを考えまくっているのに、それをちゃんと記録として残しておかないのはもったいないなと思い立ちまして、ジェフベックのことしか書かないブログを作りました。 頻繁に更新すると思います。

ジェフベックを見にZEPP TOKYOに行ってきました。

2015年9月25日
ジェフベックを見にZepp Tokyoに行ってきました。
忘備録も兼ねてtwitterに投稿した文章を整理、追記して残しておきます。なので多少読みにくいかも。

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メンバーは以下の四人。ジミーホールさんは出てきたり引っ込んだり。

  • Jimmy Hall (Vocal)
  • Jonathan Joseph (Drums)
  • Nicolas Meier (Guitar)
  • Rhonda Smith (Bass)

ジェフベックさん、白いTシャツに黒いシャツで登場。しかし一、二曲終わったらギターを置いておもむろにシャツを脱いでサスペンダー姿に。 なんのためにその黒シャツ着てきたの?というジェフベックあるある。

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ジェフベックのサスペンダー姿って生はもちろん、写真でもあんまり見たことなくて、第1期ジェフベックグループみたいだなーと思ってたら「morning dew」が始まって超盛り上がったり。

髪の毛切ってて超若々しかったです。71には見えない。

 

終始リラックスモードでほんわかしたライブでした。 ゲストホーカルのジミーホールさんのキャラのせいもあると思うけどかなりアットホームな感じ。

 

ジミーホールさんはジェフベックのライブによく登場するおじさんで、ベックファンからはいらないいらないとよく言われています。実際いらないのですが、いらないキャラとしての立ち位置を確立してもなおあの明るいキャラを押し出すジミーさんにベックファンは強い親しみを覚え始めています。
てか、30年間いらないいらないって言われ続けてるってすごい。


実際ジミーホールが出てくるまでの3曲ぐらい(even odds、You Know You Know、Hammerhead?)は結構ビキビキした緊張感があり、かなりじろう的には満足感高かったんですが、ジミーおじさんが出てきた瞬間に会場の雰囲気がまん丸になりました。ジェフベックもメンバーも笑顔でほんわかしていました。
ジェフベックは本当に緊張しまくってる時はガチガチの痛々しい感じになったりするのですが、そういう感じは一切無し。

 

というわけで普段すごい緊張感に包まれてヤバいフレーズが出まくる「Big Block」みたいな曲はなんだかぼんやりしていて、「Danny Boy」や「哀しみの恋人たち」みたいなしっとりした曲の完成度が本当に高かったです。
中でも「Corpus Christi Carol」の音色はほんとに美しくて感涙ものだった。(この曲やると思ってなかったナー)

 

リラックスしてたせいもあるかもしれませんがいつも以上に構成間違い多め。逆に迷信みたいな曲でも不思議なフレーズを子供みたいにその場で自由に試して「お!これ新鮮!」みたいなハーモニクスのフレーズを発明して、忘れないように(?)二回繰り返したり。

 

一曲目が「even odds」なの新鮮ですごくよかったな~~。
(「even odds」がこんなに時を経てもレパートリーに入ってくる曲だと、99年のWhoElse発売当時に誰が予想しただろうか。。。)

あと2010年以降ライブの定番の「Hammerhead」は今まで聞いた中で一番良かったかな~。

 

でもやっぱオールスタンディングはいいですね。またオールスタンディングで見たい。結局最終的に四列目ぐらいで見てました。


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というわけで、このテンションのまま明々後日の9/28(月)に渋谷喫茶スマイルでジェフベック飲み会というのをやりますよー! BGMにジェフベック関連のあれやこれやだけで楽しく飲もうと思います。映像も流せたら流そうかな。
普通にひさびさにじろうと飲みたい〜!って方も気軽に来てください。たぶんライブは無いイベントなのでゆったり飲めるかと!19時から終電ぐらいまで!

9/28はちょうど大阪でベック先生がライブやってるんですよね。大阪でライブ見てる方々のツイートとかをチラ見しつつ飲むのもアリかと!

また明日ぐらいにこのブログで詳しく告知しようと思いますのでよろしく~。

デビッド・ボウイとジェフ・ベック。赤い生首骸骨のサルベージ。

デビッド・ボウイの72~73年にかけてのジギースターダストツアー。その中の73年7月3日にジェフベックがゲストで2曲参加しています。
ジェフベック的な年表で解説するとBBAの73年のツアーが終わったところでしょうか。

 

この2人が共演していたというのは結構意外で、自分も初めてその話を聞いた時は耳を疑いました。
しかもこの日はジギー・スターダスト・ツアー千秋楽で「ジギー・スターダスト・ザ・モーション・ピクチャー」として劇場公開されているライブなのですが、この2曲はなぜかカット。未だにオフィシャルで音も映像も拝むことは出来ません。

ブートの映像はYOUTUBE開設より以前からマニアの間では流出していて目にすることは出来たのですが、映像も音もかなりひどい。ハイライトがキツすぎてデビット・ボウイは赤い骸骨生首みたいで怖かったし、ジェフベックに至っては黒いからなにがなんだかわからない。音は耳を凝らせばなんとかジェフベックかな?ってわかる感じの。。

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▲赤い生首骸骨だった頃のデビッド・ボウイ

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▲闇の中でうごめくジェフベック。(鼻でわかるかな。。)

これを必死で脳内補正して見てたんだよ!!!
ベックファンは全員!!
(たぶん。)

 

それがここ十年、世界中のマニアの努力の甲斐があり徐々に補正され、音も映像もかなり鑑賞に耐え得るものになってきました!すごい!
で、今回YOUTUBEにアップされたバージョンは新たに見つかった同日の音源ソースをミックスしたらしく、さらに音が明瞭になったバージョンです。

じゃあ上の骸骨と闇の使者の画像を踏まえて見てください。

うおお。ボウイの体がちゃんとある!ジェフ・ベックのギターが見える!



この一曲目の「Jean Genie」という曲のリフはYARDBIRDS「I'm a man」のリフにインスパイアされて作られたという逸話がありまして、それゆえにこの曲をベックが弾くというのはかなり感慨深いものがあります。
そもそも当時ヤードバーズ時代のレパートリーはあまり演奏しておらず、このリフを弾いてるベックというだけでかなり感動的なんですよ。

二曲目の「Round & Round」も後半はかなりベックが弾きまくっていてファン的にはかなり満足度高いです。

あと何が嬉しいかというと、この時期のジェフベックは長いキャリアの中で一番ルックスが普通にかっこいい時期なのです。
なのにこの時期(BBA時代)のまともな映像はほぼ皆無に等しく、モノクロだったり遠景だったり。。。
それがこれよ!ほら!!!f:id:jirohendrix:20150907092428j:plain

これで動くなんて信じられない!ジェフベックがちょっとおしゃれに見える!

 

というベックファンにはたまらなく嬉しいお話でした。おわり。

ロジャー・ウォーターズ『死滅遊戯』2015最新版。

ピンクフロイドロジャー・ウォーターズの92年のソロアルバム「死滅遊戯(Amused To Death)」がミックスしなおしリマスタリングされ、5.1chにも対応して8月頭に発売。
それにともなって改めてリード曲「Roger Waters - What God Wants, Pt. I」のPVがYOUTUBEで、インタビュー含む特集記事がbarksで何点か公開されています。

 

barksで公開された記事のうちジェフベックについて焦点を当てている記事が以下です。ベックの特殊な奏法とニュアンスについて「ジェフのギターの弾き方は、ヴァイオリンの巨匠みたいなんだよ。」だって。笑 

www.barks.jp

 

実はこのアルバム、ジェフベックファンにとってはすごく重要なアルバムなのです。

現在のジェフベックのトレードマークとも言える指弾き+トレモロアーム+ボリュームノブによるニュアンス表現が完成されたのが89年のアルバム「Jeff Beck's Guitar Shop」。それ以後は音色的にも演奏的にもかなり円熟した時期を迎えます。しかしベックはその後99年のアルバム「who else」までの10年間、オリジナルアルバムを出しません。(もったいない。)

その間は特に自分のバンドを持たず映画のサントラに参加したり、他人のアルバムにちょこちょこ参加したりと、かなり幅広く活動。残された音源もそれぞれは素晴らしいのですが、「これ!」といったアルバム単位のまとまった作品を見つけるのが難しい時期でした。
そういう時期に珍しくジェフベック全面参加(しかもベックのギターの音がオケ中でかなりの重要度を占めている)で制作されたアルバムがこの「死滅遊戯」でした。


Roger Waters - What God Wants, Pt. I (2015)
これの4:49ぐらいからの象の鳴き声みたいなソロを初めて聞いた時の衝撃たるや!

 この動画を見ても曲中のかなりの要素をベックが担ってることがわかると思います。

 

実は自分はこれまだ購入していないのです。というのも5.1chサラウンドのバージョンのミックスは新しくしてるんだろうけど、普通のステレオのはただのリマスタリングなんじゃないかって気がして怖くて購入まで踏み切れなかったのですよね。
で、今回色々調べてみたらステレオ盤もちゃんと気合入れてリミックスされてるそうです!そうなると俄然食指がうごきます。うーん。

てゆか、「What God Wants, Pt. I」のPVがリマスターされてYOUTUBEでいつでも見れるようになったのが一番嬉しいいいいい!この頃のベックの髪の毛の長さとスッキリした顔立ちはかなり良いですよね!!
そういうルックス的なことを別にしても、ベックが名のあるロックボーカリストと並んで存分にギターを弾く姿というのは、ベックファンにとってとても嬉しい絵面なんです。

2015年はスタンディングでジェフベックを。

ありがたいことに去年に引き続き、2015年もジェフベックが来日してくださるそうで、東京公演のチケットを無事購入しました。

今年の公演、自分にとってはかなり特別なのです。

 

何が特別なのかというと、

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「一階スタンディング」

・・・これ!

 

実は00年以降のベックの来日公演は基本的にすべてホールサイズの指定席公演オンリー。一度(2公演)だけ例外があるのですが、それはあの悪名高き野外フェス「ウドーミュージックフェスティバル」(2006年)です。(や、ライブ自体は素晴らしかったのですが。。。ウドフェスについてはこちらを参照)

要するに日本での屋内スタンディング公演というのは、00年の来日以来15年ぶりなのですよ~~。(99年、00年はZepp系列の公演がそれぞれ何公演かありました。)


やっぱりロックのライブは立って体を揺らして見たいという思いが自分にはあります。指定席でも立って見れるなら嬉しいのですが、ベックのライブは年齢層が高いせいか演奏が始まってもなかなか誰も立ち上がりません。
周りの人が全員座っているのに自分だけ立ち上がるわけにも行かず複雑な思いを強いられていたのですが、今回はそんな思いをせずに楽しめるのです!やったー!

ちなみに05年の来日公演の時は神奈川県民ホールの一階席で見たのですが、その時はベック登場時に結構な人数が立ち上がっていました。しかし2010年の来日の時は誰もたちあがらなくなりました。。これが高齢化か。。

というわけで、夢にまで見たベックのスタンディング公演、超楽しみ。

98年7月ミラノのジェフベックライブ動画

これは初見。99年の10年ぶりのスタジオアルバム「WHO ELSE」レコーディング前夜。しかもまるっと1公演全体を収録。

メンバーもWHO ELSEツアーのメンバーです。

  • Jeff Beck(g)
  • Jennifer Batten(g,g-syn)
  • Steve Alexander(ds)
  • Randy Hope Taylor(b) 

衣装は90年代中盤から後半にかけて好んで着ておられた赤のボーダー、通称「鬼太郎ベスト」です。(鬼太郎チャンチャンコとも言われる。)

とは言え、「WHO ELSE」収録曲のアレンジがかなりその後とは違っていてまだテクノ色がほぼ皆無。ハードロック・メタル色の強いアレンジで、今聞くと結構恥ずかしい。
(初共演のジェニファー・バトゥンに引きずられた?)

というわけで、耳馴染みのないアレンジの「What Mama Said」、「Angel (Footsteps)」 が聞けます。どっちもダサい!!
特に「Angel~」はかなりフュージョン色が強く、「こういうアレンジだったの?」という驚きが。
「psycho sam」ではテクノ的なハイハットのループが登場しますがバンド自体がまだ慣れてない感じですごくぎこちないw

ツアーもまだ始まったばかり(まだ四日目かな)でニューアルバムの方向性を探ってる最中という感じ。その後の完成形を知ってるだけに「この方向でアルバムが仕上がってなくてよかった。。。」とほっとします。アレンジって大事ですね。

アンコール以後に「You Never know」と「Sling Shot」。このメンバーでのこの2曲はいいですね。You Never knowはWHOELSEツアーの日本公演のBSの映像もすごく好みでした。



このツアーが終わって二ヶ月後ぐらいのブラジルでフェスに出てる映像が以前から出回っているですが、そちらはかなりアレンジもWHOELSEツアーに近くなっています。
メタル感がだいぶ減ってガレージ感が増してます。

久々に見ましたが、この日のテンション素晴らしいですねー。 これが98年10月なので8月からの二ヶ月の間にかなりのテコ入れが。

でもこの日は新曲一切やってないのよね。



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突然ですみません。
毎日毎日ジェフベックのことを考えまくっているのに、それをちゃんと記録として残しておかないのはもったいないなと思い立ちまして、ジェフベックのことしか書かないブログを作りました。
頻繁に更新すると思います。