デビッド・ボウイとジェフ・ベック。赤い生首骸骨のサルベージ。
デビッド・ボウイの72~73年にかけてのジギースターダストツアー。その中の73年7月3日にジェフベックがゲストで2曲参加しています。
ジェフベック的な年表で解説するとBBAの73年のツアーが終わったところでしょうか。
この2人が共演していたというのは結構意外で、自分も初めてその話を聞いた時は耳を疑いました。
しかもこの日はジギー・スターダスト・ツアー千秋楽で「ジギー・スターダスト・ザ・モーション・ピクチャー」として劇場公開されているライブなのですが、この2曲はなぜかカット。未だにオフィシャルで音も映像も拝むことは出来ません。
ブートの映像はYOUTUBE開設より以前からマニアの間では流出していて目にすることは出来たのですが、映像も音もかなりひどい。ハイライトがキツすぎてデビット・ボウイは赤い骸骨生首みたいで怖かったし、ジェフベックに至っては黒いからなにがなんだかわからない。音は耳を凝らせばなんとかジェフベックかな?ってわかる感じの。。
▲赤い生首骸骨だった頃のデビッド・ボウイ
▲闇の中でうごめくジェフベック。(鼻でわかるかな。。)
これを必死で脳内補正して見てたんだよ!!!
ベックファンは全員!!
(たぶん。)
それがここ十年、世界中のマニアの努力の甲斐があり徐々に補正され、音も映像もかなり鑑賞に耐え得るものになってきました!すごい!
で、今回YOUTUBEにアップされたバージョンは新たに見つかった同日の音源ソースをミックスしたらしく、さらに音が明瞭になったバージョンです。
じゃあ上の骸骨と闇の使者の画像を踏まえて見てください。
うおお。ボウイの体がちゃんとある!ジェフ・ベックのギターが見える!
この一曲目の「Jean Genie」という曲のリフはYARDBIRDS「I'm a man」のリフにインスパイアされて作られたという逸話がありまして、それゆえにこの曲をベックが弾くというのはかなり感慨深いものがあります。
そもそも当時ヤードバーズ時代のレパートリーはあまり演奏しておらず、このリフを弾いてるベックというだけでかなり感動的なんですよ。
二曲目の「Round & Round」も後半はかなりベックが弾きまくっていてファン的にはかなり満足度高いです。
あと何が嬉しいかというと、この時期のジェフベックは長いキャリアの中で一番ルックスが普通にかっこいい時期なのです。
なのにこの時期(BBA時代)のまともな映像はほぼ皆無に等しく、モノクロだったり遠景だったり。。。
それがこれよ!ほら!!!
これで動くなんて信じられない!ジェフベックがちょっとおしゃれに見える!
というベックファンにはたまらなく嬉しいお話でした。おわり。